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平成22年度版 全国包装産業名鑑
■容器包装リサイクル法 制定と見直しの実録
― 利害関係の錯綜、理論と実際の衝突 ―
 
大平 惇 著
ISBN978-4-89086-253-5/A5判・222P
定価1,851円(本体1,714円+税) 送料400円
 
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1993年に厚生省が生活環境審議会に専門委員会を立ち上げ容器包装リサイクル法(以下、容リ法)の制定に向かったころ、筆者は日本コカ・コーラ株式会社の環境部長として、飲料業界サイドから容リ法制定に関わった。また、10年後の見直しが本格的に始まった2004年には、それまでの(財)日本容器包装リサイクル協会(以下、容リ協会)の企画調査部長から(社)全国清涼飲料工業会(以下、全清飲)の専務理事に転職し、容リ法の見直しに深く関わることになった。

法の制定と改正の両方に、そして運用にも関わった数少ない一人として、その背景や実情を産業界の立場から見て聞いて感じたことを記録し、次期見直しを含む今後の容リ法のあり方を考える上での参考としたい。

容器包装のリサイクルには多くの関係者がいて、その利害関係は実に複雑に錯綜している。しかも特定の思想の実現を図る人々も議論に参画する。そのような状況下で容リ法がいかに制定され改正されたのであろうか。この分野における学者や市民運動家の著作や論文は少なくないが、筆者は主として理論と実際との違いという視点から容リ法を論じてみたい。

この著書は、インターネット等で入手できる資料やデータを集めたり、公開されている文献に基づいて法を解説するものではない。それらからは読み取れない法制化の背景を筆者自身の経験をベースに述べるものである。

なお、内容のほとんどは筆者の記憶に基づくもので、記憶違い、勘違いもあり得る。それらについては、ここに予めお詫びするとともに、正しい情報をフィードバックしてくださるようお願いしたい。

−「まえがき」より−

●著者略歴
大平 惇
日本容器包装リサイクル協会調査企画部長
前全国清涼飲料工業会専務理事
元日本コカ・コーラ環境事業部長
■CONTENTS■
まえがき
用語解説
第1章 容リ法以前の状況
第1節 リターナブルびんから缶やワンウェイびんへ
第2節 缶からPETボトルへ
第3節 拡大生産者責任(EPR)
第2章 容リ法制定への動
第1節 生活環境審議会の専門委員会
第2節 産業界の対応
第3節 主務省庁の動き 17
第4節 海外リサイクル制度に学ぶ
第3章 容リ法の制定と施行
第1節 複雑さと政省令委任
第2節 市町村の反発と東京ルール
第3節 日本容器包装リサイクル協会の立ち上げ
第4節 法施行・運用の試行錯誤
第5節 PETボトル
第4章 容リ法の見直し
第1節 法見直しへの助走
第2節 法見直しの本格的な取り組み
第5章 容リ法見直し審議会・懇談会
第1節 容リ法見直し審議会・懇談会の立ち上げ
第2節 審議会・懇談会の審議内容(傍聴記)
第6章 法改正と制度化
第1節 国会審議
第2節 審議会のとりまとめと改正容リ法に基づく制度化
第7章 次期見直しへの助走
第1節 第2回見直しを迎える状況
第2節 主務省庁、業界、政党、市町村、市民団体の動き
第3節 主な争点の整理
あとがき
 
1997年12月9日発信開始 株式会社日報
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